血が腕から手の中に伝い落ち、刀を取り落としそうになる。あたしは肩で息をしながら、柄を持ち直して正眼に構えた。
 夜の帳が降り、冷たい風が吹き抜ける中、天をつくほどに大きな虚が蠢いているのが見える。そいつは体のあちこちにある触手をにょろにょろ動かしながら、獲物を追いつめる猫のようにじわりじわりとこちらへ近づいてきている。
(失敗した……)
 胸にこみ上げてくる嫌悪に吐き気を覚えながら、あたしは歯がみした。
 巡回中、虚に襲われている魂魄を助けようと割って入ったはいいものの、腕の痛みに気をとられた隙に、奴の触手で肩を貫かれた。それを引き抜くまでに間断なく攻撃を浴びせられ、もう立っているのもやっとな程、全身傷だらけになってしまった。
「はっ……く、そっ……」
 ふがいない自分に苛つき、悪態をつき、そして地面を蹴った。重い足を叱咤するように駆けていくと、虚が触手を一斉に揺らめかせ、ついでどっ、とこちらに向けて放った。
 滝のように襲いかかってくる触手をかろうじて避け、切り捨て、跳んだ。触手が前方に殺到したおかげで、上はがら空きになっている。これなら、いける! 逆しまに持った刀をきつく握りしめ、白い月光に晒された虚の頭上に飛び込もうとしたあたしは、けれど次の瞬間、頭を割って飛び出した極太の触手に巻き付かれた。
「しまっ……!」
 後悔する間もない。なま暖かくぬめぬめした触手は全身に絡みつき、間髪入れず締め上げてくる。みしみし、と全身の骨がきしみ、傷口から血が噴き出した。
 痛みをこらえきれず、喉から悲鳴が迸り出る。このままだと、死ぬ。何とか逃れるためにもがき、刀を持ち上げようとしたけれど、無駄だった。
 触手の表面から更に細い触手が生え、刀を持つ手にまとわりついたかと思うと、一気に凄まじい力を加えてきたのだ。
 ごきん、と重たい衝撃がして、目の前に火花が散る。あまりの激痛に、五感が全て消え失せたような気さえした。触手に首を締め上げられながら、何とか見下ろした手の先は、刀をひっかけているだけの状態でだらりと垂れ下がっている。
 ありえない方向に曲がった手を見た時、絶望があたしを飲み込んだ。
(だめだ)
 傷が深すぎ、血を流しすぎ、心も折れた。だめだ。もう戦えない。
 戦意が失せた事を感じ取ったのか、触手がぐん、と動いて、虚に引き寄せられた。視界いっぱいに広がる醜悪な化け物は、横に裂けた口から先細った舌をちろちろ見せながら嗤った。喜べ、お前を喰ってやる、そう言っているかのように。
 死ぬ。
 あたしはここで死ぬんだ。
 そう思ったら、世界がぐにゃりと歪んだ。
(きっと、恋次にあんな事したから)
 場違いな事をふと、思う。体が熱くて、冷たい。滴る血が、止まらない。
(だから、バチが当たったんだ)
 視界が暗く、狭くなる。首を圧迫されて息が出来なくて、意識が近くなったり遠くなったりする。
(恋次)
 ひたひたと迫りくる虚の気配を感じながら、あたしは声もなく彼の名を紡ぐ。
(ごめん、好きだった)
 いつからか分からない。気がついた時、あたしは恋次を好きになっていて、だけど彼の心がもう他の人の物である事も知っていた。
(だけど、好きだった)
 恋次が誰を好きでもいい。ただあたしは、恋次が好きで、恋次だけが好きだった。
(好きだと、言えば良かった)
 赤くぬめる手から刀の柄が滑り、地面に落ちる音が遠くに聞こえる。虚の口があたしを丸飲み出来るほど大きく開いた。唾液を引き、濁った息を吐き出すその闇に飲み込まれる、そう思った時、

 ――吠えろ、蛇尾丸!
 闇を貫く咆吼が耳に突き刺さるのと同時に、黒い疾風が横殴りに襲いかかってきた。

 体が地面に投げ出された、と気づいたのは、誰かが走ってくる足音が振動で伝わってきたからだった。重たいまぶたを持ち上げ、ぼんやり視線をさまよわせると、暗い闇の中で一点、炎のような赤が見えた気がした。
(――……!)
 誰かが叫んでる。だけど、その言葉を聞き取る事が出来ないまま、あたしはゆっくりと目を閉じた。全てを、投げ捨てるように。
* * *
 まぶたの裏が赤く燃えている。
 ふわふわと浮いているような感覚に包まれて、とても気持ちが良い。ソウルソサエティでは死ぬと霊子に還るというけれど、この感覚がそうなんだろうか。ゆっくり目を開くと、朱色に染まった部屋がぼんやり見えた。へぇ、まだこんなふうに景色を見られるんだ。まるでまだ生きてるみたい。
 あたしはぼんやりしたまま、目を瞬いた。ふわり、と柔らかい風が頭上の窓から吹き込み、赤みを帯びた白いカーテンがゆらゆら揺れる。
 この色は夕日の、恋次の色。
 そんな事を思いながらゆっくり視線を巡らせたあたしは、その時初めて、枕元に人がいることに気がついた。
 夕映えの中でひときわ鮮やかな赤髪を束ねた、黒い着物の人。あたしの手を両手で包んで、きつく目を閉じていた。その表情があんま苦しそうだったから、
「……れん……」
 呼びかけようとしたら、声がかすれた。だけどきちんと届いたらしい。恋次はハッと顔をあげてあたしを見た。猫みたいなつり目をめいっぱい見開いて、音がするほど息を飲んで、それから、
「……!」
 飛び上がってあたしの名前を呼んだ。同時に寝台へ、勢いよく片手をついたものだから、
「!!!!」
 悲鳴にもできないほどの激痛に襲われて体を強ばらせてしまった。い、いたいいたいいたい、どこが痛いのかわかんないくらい、どこもかしこも痛い!
「あっうわっ、だ、大丈夫か!」
 ぱっと後ずさって恋次が焦る。いや、全然大丈夫じゃないし、誰のせいよ、と思いつつ、歯を食いしばって痛みの波がひくのを待った。しばらく沈黙を続けた後、ようやく落ち着いて大きなため息をつく。
……わりぃ、痛かっただろ」
 恋次が心底すまなそうな顔で言うので、あぁまぁ、と生返事をしたあたしは、だけどそのおかげで、ようやく現状を理解する事が出来た。
 これだけ痛いんだもの、あたしまだ生きてるんだ。寝台に横たわる自分の姿をよく見てみれば、全身包帯だらけで、薬のきつい匂いが鼻につく。骨折した手に至っては、添え木でがっちり固定されて動かす事も出来なくて、窮屈きわまりなかった。
 でも、これだけきちんと治療されてるって事は、ここは四番隊の救護詰め所なのかな。
「……れんじ……あたし、どうなったの……?」
 はっきりしない頭を整理すべく問うと、椅子に座り直した恋次が眉根を寄せた。
「覚えてねぇのか。お前、巡回中に虚にやられて、危うく死にかけたんだぞ」
「……それは……覚えてる、けど」
 ぼんやり記憶が蘇ってきて、あの気持ち悪い触手の感触までうっかり思い出してしまい、思わず顔をしかめる。肩をやられ、腕を折られ、もうめちゃくちゃにされたのは覚えてる、だけど、
「でも、じゃあ……どうしてあたし、生きてるの?」
 触手に巻き取られて最後、虚に喰われそうになった後が思い出せない。呟いたあたしの言葉に、恋次がぽりぽりと顎をかいた。
「あー……それは、何だ。俺がお前の事、助けたからだ」
「……え? 恋次が? 何で?」
「何でって、そりゃ……その……と、通りかかったからな」
「……」
 目そらしながら言われると、ものすごく嘘っぽいわよ、恋次。
 あたしが巡回してたのは流魂街の端も端、たまたま通りかかるような場所じゃない。本当に恋次があたしを助けてくれたのなら、それはきっと偶然じゃないはず。
 そう思うんだけど、恋次は横を向いたまま頑として目を合わせようとしないので、よっぽど突っ込まれたくないらしい。
「……そ、か。恋次が、助けてくれたんだ」
 おぼろな記憶を探って、そういえば虚の口に飲み込まれる寸前、横手から衝撃を受けて、地面に落ちた気がする。もしかしたらあれ、恋次が虚を攻撃したからかもしれない。始解の声を聞いたような気もするし。
「ありがとう、恋次」
 あらためてお礼を言うと、顔を戻した恋次がほっとしたように笑う。
「いや、が助かってよかったぜ。お前、三日も寝っぱなしだったんだぞ」
「みっ……三日ぁ!? そんなに!?」
 びっくりして声がひっくり返ってしまった。これまで大怪我しても、せいぜい一日入院くらいで済んでたのに……あたし、本当に重傷だったんだな。そういや虚と闘った時はもう日が暮れてたのに、今は夕刻みたいだし、少なくとも日が変わってはいるらしい。
 ……どうしよう、せっかく書類仕事片づけたのに、また仕事が山積みになってる気がする。っていうかこれだけ見事に負けちゃったら、隊長にまた冷たい目で怒られる気がする。うわぁ、いやだなぁ……。げんなりため息をついてから、ふと気がついた。
「あれ。恋次、仕事は? まだ定時じゃないでしょ」
「ん。休憩中だ」
「休憩って、そんな何時間もないでしょうに、何でここにいるの」
「何でって」
 恋次は一瞬ぐ、と言葉に詰まった後、頭をかいた。決まってんだろ、と低く呟く。
が、全然目ぇ覚まさねぇから。……心配で」
「……」
 息が止まりそうなくらいびっくりして、言葉を失った。
 いやだ、いきなりそんな優しい事言わないでほしい。恋次は他意がないんだろうけど、こっちは勝手に期待してしまう。
 そういや目が覚めた時、恋次はあたしの手を握ってたっけ。何でそんな事するの、恥ずかしい……っていうか、そもそもあたし、恋次に無理矢理キスしちゃってるじゃないよ! 恥ずかしいとかそういうレベルの話じゃ!
 思い出したら頭にかっと血が上ってくらくらした。慌てて目をそらして、心配しなくていいのに、と言う。
「そう簡単に死にゃしないわよ。これでも結構丈夫なんだから」
「……腕、痛んでたんだろ」
 軽口を吹き飛ばすように重たい声が降ってきた。しゅ、と衣擦れの音がして、掛布の上に置いた手が取られる。
(えっ)
 どきっとして視線を戻すと、恋次はあたしが目を覚ました時と同じように両手で包み込み、額に当てて目を閉じた。深いしわが眉間に刻まれる。
「お前がこんなになったのは、俺のせいだ。俺が、の腕に怪我させちまったから」
「な……に、言ってるのよ」
 手のぬくもりに戸惑い、更に考えもしなかった事を言われ、口ごもった。確かに、恋次に打たれたところが少し痛んで、気をとられたってのはあるけど。
「それは恋次のせいじゃないわよ。単に、あたしが弱いだけだもの。もっと強ければ」
 恋次みたいに強ければ、あんな風にぼろぼろになる事はなかった。そう言おうとして、だけどみっともないな、と言葉を飲み込むあたしに、恋次が顔を上げた。
「お前を見つけた時、あんまり傷が深いんで、肝が冷えた」
 思いがけず真剣な、つい見とれてしまうほどまっすぐな目で、恋次はあたしを瞳に映す。
「このままずっと目覚まさねぇんじゃねぇか。俺のせいでお前が死ぬんじゃねぇか。そう思ったら、すげぇ怖くなった」
 掠れた、低い声が囁く。
。俺、お前が好きだ」
 窓の外から、葉擦れの音がさわさわ響き、部屋の沈黙を埋めていく。あたしは止めていた息を吐き出し、不意に泣きたくなった。
「やめてよ、恋次」
 声が震える。自分を叱咤するためにつばを飲み込んで、きっと恋次を睨み付けた。
「そういう事言うのやめてよ」
?」
 反応に戸惑ったのか、恋次は何でだよ、と困惑した声を漏らす。あぁもう、こいつは。その優しさが人を傷つける事もあるのに、どうして気づかないんだろう。あたしは惨めな気持ちになって呟く。
「自分のせいであたしが死にかけたって思ってるから、そういう事言うんでしょ? 罪悪感で告白されたって、困るわよ」
「罪悪……って、ばっ、違ぇよ!」
 いきなり声のトーンが跳ね上がる。落ちていた肩を怒らせた恋次は、身を乗り出して、
「好きだっつってんのに、何でそんなひねくれた解釈になるんだよ!?」
「だってちょっと前の恋次だったら、そんな事絶対言わなかったじゃない!」
「言わなかったじゃねぇ、言えなかったんだ!」
「はぁっ!?」
「だからっ俺はお前の事がっ」
 ばさささっ、と窓の外から、鳥が一斉に飛び立つ音がして、恋次の大声を遮った。勢いをそがれて間の抜けた顔になった後、恋次は椅子に腰を落として、咳払いした。ぼそっと独り言のように言う。
「……好き、なんだよ」
「…………うそ」
「嘘じゃねぇ。こないだのだって、その」
 恋次は急に口ごもった。その頬がみるみるうちに赤くなる。それを隠すように顔半分を手で覆い、くぐもった声を漏らした。
「……キスされて、すげーびっくりしたけど、……すげー、嬉しかったし」
「…………」
 そんな事言われたら、どんな顔していいのか分からない。あたしは思い切り横を向き、枕に半分顔を埋めて唸った。
「だって、そんなの。恋次には、ルキアちゃんがいるのに」
「あ?」
「恋次が好きなのは、ルキアちゃん、でしょ?」
「はぁぁぁぁぁ?」
 頭のてっぺんから抜けるような間抜けな声を出されてむかっとした。人が真面目に話をしてるのに、何なのよその態度は。もう一度睨み付けたら、恋次はあきれ顔でこっちを見ている。
「何でそこでルキアが出てくるんだよ。あいつは生意気な妹っつーかなんつーか、とにかく家族みてぇなもんだから、好きも何もねぇよ」
「……」
 あれだけルキアルキア言っておいて、何言ってるのよこいつは。自覚ないだけじゃないの、と思った時、不意に恋次が思いついた顔で、
「何だ、。お前もしかして、ルキアに妬いてたのか?」
「!!!!」
 いきなり核心をついてきたから、あたしは咄嗟に言葉に詰まってしまった。かーっと顔が熱くなって、勝手に赤くなっていくのが分かる。きょとん、と目を瞬いた後、恋次は思いっきり吹き出した。
「馬鹿だなぁ、お前。はたまにすっげぇ的外れな事、延々考え込む癖あるよな」
「うっ……うるさいっ」
 見透かされた事が恥ずかしくて、布団に潜り込みたいと思ったのに、恋次はまだあたしの手を掴んだまま離してくれない。
しかも更に引き寄せ、まるでぬくもりを確かめようとするかのように、頬に当てる。さっき赤面したせいか、恋次の顔は火照ってて少し汗ばんでいた。

 名前を呼ぶ声が、優しい。恋次は眩しそうに目を細めて囁いた。
「ずっと前から。お前が好きだった」
 握られた手の力強さ。飾らない言葉。手に触れる頬の暖かさ。そういうもの全てが、恋次の本当の気持ちを伝えてくれているように、信じられたからなのか。
「れ……」
 声を漏らすのと同時に、いきなり視界が歪み、目からぼろぼろっと涙が落ちた。
「えっ、ちょっ、おま、何で泣くんだよ!?」
 恋次が飛び上がって動揺し、手を離して顔をのぞき込んでくる。
「あ、あー、もしかして嫌か、そうだよな、やっぱダチにこんな事言われても困るよな、分かってるって、お前が嫌ならもう絶対いわねぇから、だから頼むよ、泣くなっ」
「ち、ちが……」
 おろおろする恋次の言う事はかなり的外れで、否定したいのに涙に紛れて声が出なかった。いやだ、泣き顔なんて見られたくないのに、涙が止まらない。無事な方の手でごしごし目をこすっていたら、骨張った指が顔に触れた。
「……なぁ、そう泣くなって」
 眉を八の字にした情けない顔で、恋次が涙をぬぐってくれる。その手つきはぎこちなくて不器用だったけど気持ちが良くて、混乱した頭が少し冷えた。ぱちぱち目を瞬いて涙を弾き、少しははっきりした視界に映る恋次を見上げて、
「あっ、あたっ、あたしだって……恋次、好き、だから」
 しゃっくりあげそうになるのを堪えながら、何とか言葉を紡ぎ出したら、
「……
 ぽつ、と名前を呼んだ恋次が、不意に身を乗り出してきた。
 頬に触れていた手が枕に沈み、寝台がぎしりときしむ。視界いっぱいに恋次の顔が映った、と思ったその時には、唇がふわりと触れてきた。
「!」
 鼓動が跳ねる。
 この間(といってもあたしには昨日の事だけど)こっちから無理矢理した時は、衝動的だったし、一瞬だったからよく分からなかったけど、恋次の唇は少しかさついていて、でも暖かくて柔らかい。
 びくっとあたしが震えたせいか、一度ためらうように離れたけれど、すぐにまた吐息が重なる。目を閉じると、暗闇の中でよりいっそう唇の感触が鮮やかになって、苦しいくらい胸が熱くなった。
 恋次は枕に肘をつき、髪の間に指を差し入れながら、あたしの頭をゆっくり撫でていく。そして唇を優しくなぞった後、名残を惜しむようにそっと離れた。
 目を開くと、恋次は照れくさそうに、頬を緩めて笑ってる。その顔が赤らんでいるのはキスと、炎のような光を投げ込む夕日のせいで。

 いつからだろう。赤く染まった空を見ると、胸がしめつけられるようになったのは。
 何度目だろう。息がつけなくなるほど、泣きたくなるほど切ない気持ちになるのは。

(この人が、好きだ)
 恋次の顔を見つめて素直にそう思ったら、また泣きそうになってしまった。
 闇夜の中、たった一つだけ浮かび上がった赤。いつでもどんな時でも目を奪う、鮮やかな赤。力強くてもろい、優しい赤。
 そのどれもが輝かしくて、愛しくて、切なくて。
「恋次」

 互いの名を呼び合いながら、キスをする。
 再び閉じたまぶたの裏は燃えるように赤く、まるで恋次に包まれているかのように暖かかった。





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ここまでお読みいただき、有り難うございました!
「君の鳴く場所」お題の「雀色時」を担当しました、南条武都と申します。
お題の「雀色時」が夕方の意味、と知って、これは恋次を書くしかない!
と決めました。 (本当はもっと暮れかかった夕空の事を言うようですが……まぁそこはそれ)
書いていく内にどんどん長くなってしまい、しかも血まみれの戦闘シーン
まで出てきてしまったので、苦手な方がもしお読みになっていらしたら、
申し訳ありません……。 ただ、個人的に片思いや戦闘を書くのが大好きなので、とても楽しく執筆 しました。 お話を書くきっかけを与えて下さった狛犬様には感謝しております。
また、このお話を読んで下さった方にも、改めてお礼申し上げます。
何か一つでも皆様の心に残るお話になっていれば、幸いです。
09.02.09 南条武都(なんじょう・たけと)
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背景  境界線シンドローム様